· 

庭の杭や放置された木材のシロアリ

4月も下旬、天気の良い日はお庭のお手入れに精を出す方も多いと思います。新潟県でもこの時期は庭のお手入れや、冬囲いを解体したりします。

この時期にお住いの方がシロアリを屋外で発見する事が良くあります。

まず、多いのが地面に打ち込んである木製の杭です。敷地の境目や、松の木などの枝を支えるために使われていますね。

直接地面に木材を置く、もしくは埋めたりするとシロアリのエサになります。

シロアリは「道しるべフェロモン」を出しますから、エサまで仲間を誘導してドンドン食べていきます。

ヤマトシロアリの場合はエサ場そのものが、巣になることもあります。

同じ様に住宅の壁に立て掛けた木材、犬走りに直接置かれている木材、放置された切り株もシロアリによって加害される可能性があります。

この「分解者」としてのシロアリの活動は、自然界では重要な役割りをはたしていますが、いざ自分の家の庭でこのようなシロアリの被害を見ると、あまり気持ちの良いものじゃありません。それに住宅の方も心配になってきます。

 

この分解者としてのシロアリの行動、そして道しるべフェロモン、エサを仲間に分け与えるというシロアリの習性を利用したシロアリ対策が、ベイト工法と呼ばれる防除方法です。

家の周囲に毒エサを埋めて、それをシロアリに食べさせて、時間をかけて周囲のシロアリを壊滅させるという方法です。

時間と費用が、薬剤散布で駆除する方法よりかかりますが、安全性が非常に高く、万能です。それに、最近増えてきた「基礎断熱工法」の住宅に、とても有効な方法です。

 

敷地内の木材にシロアリがいても慌てることはありません。

杭や材木が加害されていたので、家の床下を点検したが、被害がなかったというケースの方が多いからです。勿論、住宅の方にも被害があったことはありますが、件数としてはそんなに多くはありません。

もし心配なら専門の業者に点検してもらうのが、いいのですが・・・

 

この続きはまたの機会に