ネズミ被害で一番多く、そして一番厄介なのがこのクマネズミではないでしょうか?
クマネズミは他のネズミと比べて、警戒心が強く、駆除するのに知恵比べをひつようとします。
警戒心が強いですから、トラップを仕掛けても、簡単にひっかかてはくれません。
毒エサにも警戒して食いつかないことがあります。
それに、多くのネズミ用の毒餌にはワルファリンという成分が含まれていますが、そのワルファリンに対して耐性ができてしまったスーパーラットという進化したクマネズミもいますから、駆除するのがとてもむづかしいのです。
クマネズミの体の大きさは、ハツカネズミよりも大きくドブネズミよりも小さいサイズです。長い尻尾をもっています。
クマネズミも年中繁殖が可能で、妊娠期間は21日、平均6頭の子供を一度に出産します。年間分娩回数は5回から6回で、生後三ヶ月で繁殖が可能になります。
クマネズミの被害は幅広く、天井裏の騒音被害。こちらも足音と、何かを齧る音を出します。そして、食料などを食べられたり、物を齧られたり、排泄物の被害もあります。
警戒心の強いクマネズミですが、その存在を放っておくと、人間のことを軽んじる様になるのか、大胆なところで活動するようになります。
至るところに、自分たちの専用通路や寝床を作り、辺り構わず排泄物を撒き散らします。
そうなる前に、手を打たなければなりません。
効果的な駆除の方法は、やはり侵入経路を特定し、そこをシッカリと塞ぐ。そして粘着シートを併用することです。
普段クマネズミたちが使う侵入経路を塞いでしまうと、ネズミたちは軽いパニック状態になって、暴れまわることがあります。そのときに普段は警戒心が強いクマネズミも粘着シートに引っかかりやすくなるのです。
クマネズミの場合、ドブネズミのように地面に穴を掘って、家屋に侵入してくることがありますから、そこも注意が必要です。
ネズミ被害の半分以上はクマネズミによるものです。意外と体が大きい(個体差がありますが20センチ以上の個体もいます)ですから、天井裏で走り回っていると、クマネズミをハクビシンと勘違いされる方も多いです。
ご自分で行うネズミ駆除はなかなか大変です。手に負えないと感じたら専門の業者に依頼しましょう。